邵雍(邵康節) ―北宋時代における最も偉大な哲学者―

『邵雍(邵康節) ―北宋時代における最も偉大な哲学者―』

米 鴻賓 著  真視 葵衣 訳  福田 彩子 訳  鈴木 一成 訳

価格本体価格:4500円+税
体裁四六判並製 448頁
ISBN9784868130056
発行日2025年9月24日初版発行
発行・発売発行:太玄社 発売:ナチュラルスピリット

内容紹介

事象からすべてを言い当てる
「格物」を極めた大哲学者、邵雍(しょうよう)の生涯と智慧を詳しく解説!


現在に至るまで、思想、才能、伝説いずれにおいても、彼に匹敵する者は現れていない。

日本では『梅花心易』『皇極経世書』等でしか知られていない邵雍(邵康節)について、現代における「格物」の第一人者、米鴻賓先生が詳しく解説!

邵雍は、中国四大名著『西遊記』『水滸伝』冒頭に詩が引用されるなど、卓越した詩作の才能だけではなく、易経への功績、高潔な人柄、多くの偉人に感銘を与えた生き方などで後世にも大きな影響を及ぼしました。


「千年前の北宋時代といえば、中国文化が大きく花開いて最高潮に達し、芸術が隆盛を極めた時代でした。司馬光(しばこう)、欧陽脩(おうようしゅう)、程頤(ていい)、程顥(ていこう)、蘇軾(そしょく)、王安石(おうあんせき)、朱熹(しゅき)など、きら星のようなスターや豪傑が次々に登場し、世界に影響を与える文人が数多く出現しました。
 その当時、彼らを含む大勢の文壇の大物や高官たちが、とある一人の民間人と親しく交際していました。
 彼らはその民間人の暮らしを無私の心で支援するだけでなく、その教えに耳を傾け、弟子としての礼を尽くし、隣人となることを光栄にさえ思っていました。
(中略)
 いったい、この民間人とは何者なのでしょうか?
 なぜ、そんな魅力を持っていたのか、とても好奇心をかき立てられる謎ではないでしょうか。
 この本では、その民間人、邵雍(邵康節)の生涯、生き方、学問、易に関する功績、後世への影響について語り、その魅力と現代にも生きる智慧をご紹介していきます。」
(「はじめに」より)


「私にとって邵雍とは、北宋時代における最も偉大な哲学者です。現在に至るまで、その思想、才能、伝説、いずれにおいても、彼に匹敵する者は現れていないと思っています。
 彼は多くの名著や詩を残し、人々に『人生とはこんなにも素晴らしくすることができる』ということを示しました。
 千年以上の間、彼一人が後世の無数の学者たちの指標となりました」
(「はじめに」より)


「真の哲学者なら誰でも、自分の洞察力に相応しい格物の技能を持っています。そしてこの種の能力は一般人には及ばないほど高度であるので「絶学」と呼ばれているのです。
 邵雍は『絶学』を身につけた人たちの代表者であると言えます。
 世界がどのように変動し不安定であろうとも、行動する際には内なる静けさを保ち、外部に左右されずに自己の道を進むと同時に、他者や環境との調和を害することなく、優れた結果を達成する、これが『絶学』の境地です。彼は活発に、庶民の日常生活の中で洞察力を発揮しています。暖かさと優しさにあふれながら、万物の理を示し、自然の中で昇華させ、哲学の智慧としたのです。」
(本文より)


「邵雍は孔子のように、『人は教育によって善ともなり悪ともなり、最初から人の種類に違いがあるのではない』と考え、すべての学習者それぞれの資質に応じて教育を与えました。すると、至るところから生徒が続々と彼の家に詰めかけるようになりました。こうして邵雍の住まう洛陽の中心部に、多くの人材や大物が集まってきたのです。また、『賢者はその徳を喜び、不賢者もその感化に服する。そのため、当時の洛陽には特に多くの優れた人材が集まり、忠厚な風潮が天下に広まった』と記されている通り、邵雍の才徳と誠実、温厚な人柄は世間に知れ渡ることになりました。優れた才能のある者は、邵雍に対し、聖賢の風格を感じる品や徳を備えていると賛辞を贈り、学のない者も、邵雍の姿を見れば感化されて悔い改め、善人となると言われました。」
(本文より)


「邵雍(邵康節)という人物について、私はこれまで『梅花心易』や『皇極経世書』の著者という程度の認識しか持っていませんでした。しかし、この書を訳しながら彼の思想や人柄に触れていくうちに、私の中の邵雍像はまるで別人のように変わっていきました。詩・易・宇宙観・人生観、どれを取っても深く、しかもそれが彼の静かな生き方と美しく調和していることに、尊敬の念を抱かずにはいられません。
(中略)
この本に記された千年前の思想は、『人間とは何か』『どう生きるべきか』という問いを、時を越えて今もなお私たちに投げかけてくるのです。」
(「訳者あとがき」より)


【目次】
第1章 邵雍の生涯
第2章 邵雍の「易」──必ず当たる予言
第3章 邵雍と中国文化
第4章 邵雍の学問と著作
第5章 「医」と「易」は同源
第6章 家運を占う『観物洞玄歌』
付章 日本における邵雍の足跡

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